
◆あらすじ
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cafe&bar amuletteの店長、夕咲詩音は数年前に他界した両親が残したお店を守りながら、妹の果音と暮らしていた。
2年ぐらい前からは、近くの大学に通うためにやってきた従姉妹の雨月梨那と3人で暮らしている。
詩音は音短大を卒業した後、プロの歌手として活躍していたのだが、
両親の他界を機にお店に専念することにしたのだった。
忙しくもささやかな幸せを感じる日々を過ごす中、
幼馴染の湊奈実が主催している毎年恒例のチャリティコンサートの開催日が1ヶ月後に迫ってくる。
奈実やその母親とは小さいころから親しくしていて、詩音の店も応援のために毎年出店していた。
コンサートまで忙しくなるため臨時のコックを募集することにする詩音。
そんなある日、奈実が店にやって来て、相談を持ちかけてくる。
「コンサートに出て欲しい」そうお願いされる詩音。
両親の残したお店を全力で守ると決めてから、歌手としての活動は行っていなかった。
一時期プロとして歌っていたとはいえ、人前で歌うとなれば、練習だって必要になるだろう。
幸い、臨時のコックが見つかったので、チャリティーコンサートまでの間ならお店と歌の両立もできるかもしれない。
果音や梨那、それに詩音に憧れている中ノ森恭子などは、出演するよう勧めてくる。
悩みながらも答えを出す詩音。
その決断の先に、悪夢が待っているとも知らずに……。
キャラクター
一時、歌姫として活躍していた、家族を愛する優しい店主。
夕咲 詩音(ゆうさき しおん) CV:水瀬ゆき
昼はカフェ・夜はバーとして営業しているcafe&bar amuletteの店主。
妹の果音、従姉妹の梨那と3人で、お店と併設の自宅で暮らしている。
音短大を卒業したのち歌手として活動していたが、両親の死を機に辞めて店を継いだ。
歌うことは好きだったけれども、それ以上に両親との思い出が詰まっている店を自分の手で守りたいという気持ちが強かった。
真面目で責任感が強く、悩み事などは一人で解決しようとしてしまうタイプ。
「このお店とみんなの幸せが、私の宝物だもの」
姉の負担になるまいと背伸びしている、健気な妹。
夕咲 果音(ゆうさき かのん) CV:花澤さくら
詩音の妹。
近所の学園に通っていて、恭子とは同級生。
ときどきお店の手伝いもしていて、詩音と共に看板姉妹としてお客さん達に可愛がられている。
家事が得意で、店に出ている詩音の代わりに、いろいろと家のことをしている。
人前ではしっかりしているものの、まだ甘えん坊なところがあり、詩音と二人きりになると甘えたくなってくっついてしまう。
「ん~、やっぱりお姉ちゃんの煎れるコーヒーが一番だね」
学生とモデルを両立している、 カッコいいけれども家ではぐーたらな従姉妹。
雨月 梨那(うづき りな) CV:倉下みすじ
詩音と果音の母方の従姉妹。
実家は遠方で、大学に通うために夕咲家に居候させてもらっている。
大学へ通う傍ら、雑誌のモデルとしても働いている。
大学にいる時や仕事中はシャキッとしているけれども、家ではずぼらなぐーたらになってしまう。
(そして、果音によく掃除の邪魔だと怒られる)
「まぁまぁ、とにかく悔いの無いようにね。どっちを選んでも応援するから」
詩音に憧れるピアニストの卵。
中ノ森 恭子(なかのもり きょうこ) CV:瀬名ゆず希
近所の学園に通っていて、果音とは同級生。
見た目は派手目なギャルだけれども、根は純情でわりと夢見がち。
かつて詩音や果音が通っていた音楽教室に通い、ピアノを習っている。
真面目で練習も人一倍熱心で、実力的には教室の中では頭一つ抜けている。
「あー、詩音先輩の歌はやっぱり良いなぁ……サイコ~」
世話好きなシスター兼ナース
湊 奈美(みなと なみ) CV:藤野むらさき
看護師として働きつつ、家ではシスターとして母の手伝いをしている。
母は教会を営んでおり、敷地内にある施設で保育所的な役割も担っている。
チャリティー活動にも熱心で、母が主催して行ってきた年に一度のチャリティーコンサートを、引き継ぎ続けている。
おっとりしていて一見頼りない印象だけれども、実はしっかり者で、みんなから信頼されている。
「ふふっ、みんないつもありがとう。 無理はしないようにね」
自らの欲望に忠実な犯罪グループのリーダー
南郷 慶太(なんごう けいた)
学生時代から素行が悪く、家を飛び出して不良仲間たちと一緒に生活するようになる。
金のためなら非合法なことでも躊躇せずにできる。
詐欺的な事もやっていて「いい人」を装うのも上手い。
現在は奈実の教会にある誰も寄りつかない廃施設を使用し、違法の●物を精製している。
順調に裏の仕事をしていたのだが、施設を改築して養護施設にするという話が持ち上がっている事を知る。
チャリティーコンサートが成功すると、改築の話が現実に進んでしまうようなので、ボランティアとして内部に入り込みコンサートの妨害を考える。
「おっと、こいつはマズいところを見られちまったな」
無駄にプライドの高い、有名レストランの元コック。
外池 哲雄(そといけ てつお)
最近、詩音たちが住む町に引っ越してきた男。
以前は有名レストランのコックとして働いていたが、本人の陰湿で捻くれた性格が原因でクビになる。
その後、何をやっても上手くいかず、職を転々とすることになるが、最近、ようやく次の仕事が決まる。
住み込みで働ける場所なのだが、勤め先や住む所がまだ工事中で、
そこが完成するまでの間、詩音の店で臨時のコックとして働くことになる。
最初のうちはそれなりにまじめに仕事をしていたのだが、すぐに手を抜くようになり、詩音に注意されて逆恨みをする。
「どうです、俺の考えたメニュー。イケるでしょう?」

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