ある日、僕は大切なものを失った。
コスプレイベントなどに出向き、
リビドーの赴くままに撮影した秘蔵ポトレ。
そのデータが入ったデジカメが、
不幸な事故で逝ってしまったのだ。
咽び泣く僕を見かねてか、
事故に鉢合わせたと山掛結愛と山掛咲奈の姉妹は、
僕にこう言ってくれた。
「あたしらが代わりにコスプレしてあげよっか?」
僕はノった。ノらせてもらった。
エロ漫画でしか見たことがないぐらいの、
ドスケベボディ姉妹が、
僕だけのコスプレイヤーになってくれるっていうんだから!!
服飾系の専門学生として培った、そして
人形用の衣装制作という趣味で磨いた技術を総動員して、
彼女たちを飾るコス衣装を作り上げて見せる。
さらに勢い込む僕にもう一つの幸運が舞い込む。
ひょんなことから離島コスプレリゾート──「コスタリア」の
チケットを譲り受けることになったのだ。
僕はきっとコスタリアで
最高のポトレを手に入れることになるはずだ。
……でも、島で僕を待っていたのはそれ以上のものだった。
「今日は何のコスで、しよっか?」
「えっちなロールプレイ、したいですよね?」
そんな言葉を僕へ囁く山掛──いや、とろろ姉妹。
僕だけのコスプレイヤーさんと作る、
過激で濃密な、人には見せられないポートレート。
作ってしまって、いいんだろうか──
キャラクター
山掛 結愛(やまかけ ゆあ) CV:藤野むらさき
山掛姉妹の姉。
イマドキ風の明るくノリの良い女の子。
ポジティブで根が明るく、社交的で人当たりも良い。
幼い頃から共働きの両親に代わって妹の面倒も見ていたことから、家事も得意なしっかり者。
恋愛経験はなく、性知識も友人の恋バナから仕入れたものばかりなので、初心で照れ屋。
相手がいなかったため自覚がないが、実は性欲は強く、若干Mっ気がある。
「そ、その、おっけーはしたけど、さすがに裸はちょっとキツいって言うか……」
山掛 咲奈(やまかけ さな) CV:北大路ゆき
山掛姉妹の妹。
何を考えているか少しわかりにくい女の子。
物静かなでマイペースな性格をしており、あまり感情が顔に出ない方なのもあって、一見するとそっけなく見えやすい。
興味のないものには関心を持たないが、好きなものには執着し、のめり込むタイプ。
アニメや漫画など二次元作品が好きなオタクであり、エロ漫画なども読むため、性知識自体は豊富な耳年増。
ちなみに恋愛経験はない。
「コスプレするなら、多少えっちな目で見られるのは織り込み済み」
望月 壮太(もちづき そうた)
本作の主人公。
服飾系の専門学校生の青年。
素直で真面目、温和な性格をしており、物腰も謙虚なのだが、好きなもののことになると、熱くなってしまうタイプ。
女性にあまり免疫がないが、エロいもの、エロいことにはしっかりと興味津々なピュアスケベ。
手先が器用で、フローラと名付けた人形用の衣装を自作しているなど裁縫が得意。
趣味はコスプレ撮影だが、撮影するだけではなく、生身の女の子の柔肌を、自分で作った衣装で包みたいという欲求を抱えるようになっており、
ネットを通じて材料費のみという格安で衣装制作を請け負ったりしている。
特集: あかべぇそふとつぅ特集
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