
【あらすじ】
禰矢郁美(ねやいくみ)は私立美乃守学園に通う女子学生。
産まれてすぐに育児を放棄され、養護施設で育った郁美は、
1人で生きる術を得るため、黙々と勉強に励む日々を送っていた。
そんな中、初めて友達と呼べる相手ができ、学園生活に彩りが生まれた。
初めての友達・東ヶ崎結乃(とうがさきゆの)は、小さいころから舞台女優として活動していて、学園でも演劇部に所属している。
そんな結乃の影響で演劇部に入部した郁美は、結乃を通じて白石梨々紗(しらいしりりさ)や向果純(むかいかすみ)とも仲良くなっていく。
「友達と過ごす学園生活」を少しこそばゆく感じながらも、楽しく過ごす郁美。
しかし、そんな日々へ徐々に影が差し始める……。
それは、結乃や果純の表情が曇りだしたことから始まった。
友人の相談に乗るという経験がない郁美は、どうしたら良いかわからず歯がゆく感じていたのだが、
結乃たちの悩みの根源が、とある芸能事務所にあることを知り、解決の糸口を探ろうとする。
事情を探る中、AV女優の初瀬未希(はつせみき)などと出会い、徐々に真相に近づいていく郁美。
しかし、その先に待ち受けていたのは、
芸能界の淫らな深い闇だった──。
キャラクター
親を知らずに育った天涯孤独の少女
禰矢 郁美(ねや いくみ)
私立美乃守学園・普通科2年生。
産まれてすぐに育児放棄され、親戚筋をたらい回しにされた末、養護施設に引き取られて育った。
施設に来た頃は喜怒哀楽がほとんどない子供だったが、
施設を運営する年輩の夫婦と接するうちに徐々に人並みの感情を養っていった。
真摯に演劇と向き合う物静かな努力家
東ヶ崎 結乃(とうがさき ゆの)
私立美乃守学園・芸能科2年生。
幼いころに舞台デビューして以来、コンスタントに出演を重ねている。
テレビなどのメディアにはほとんど出ないため、一般的な認知度は高くないが、
演劇好きには知られた存在で、コアなファンも付いている。
父は中小の芸能プロダクションを経営していて、結乃も所属している。
奔放に見えつつ、真面目で気遣い屋の先輩
白石 梨々紗(しらいし りりさ)
私立美乃守学園・芸能科3年生。
両親は共に有名な画家で、梨々紗が幼い頃から一年中世界を飛び回っている。
そのため、親と触れあった思い出は極端に少ない。
飄々としていて、人の懐に入るのが上手く、初対面の人とも大抵仲良くなれる。
反面、常に一定の距離を取る所があり、私生活まで付き合いのある人間はごく少数。
家族のために頑張りたい恥ずかしがり屋な後輩
向 果純(むかい かすみ)
私立美乃守学園・芸能科1年生
美乃守学園へ入学する前にスカウトされて芸能事務所に所属している。
ただし、それほど忙しく活動しているわけではなく、学園には普通に通っている。
父と弟との3人暮らしだが、父は病気のリハビリ中で現在は自宅療養をしている。
そのため、家事などは主に果純が行っている。
ミステリアスな空気を纏いつつ、大胆な姿を披露するAV女優
初瀬 未希(はつせ みき)
AVメーカーのマネージャー兼現役AV女優
クールで落ち着いた印象ながらも、AVではハードな内容の作品にも多く出演している。
出演作品はそれぞれ評判も高く、熱烈なファンも多い。
最近は出演本数を減らし、現場マネージャーとして
新人AV女優たちの面倒を見ることが増えた。
佐久間利蔵(さくま としぞう)
大手芸能事務所社長。
私立美乃守学園理事の一人。
不思議なカリスマ性があり、若いころから集団のリーダーとして行動することが多かった。
そんな中、芸能人やモデルのスカウトをする者たちを束ね、芸能タレント事務所を設立した。
成功の為には手段を選ばない性格で、様々な手段を用いてのし上がり、芸能界の中で一目置かれる存在となる。
本人にも事務所にも黒い噂が絶えないが、どれも噂止まり。
貝川善久(かいかわ よしひさ)
AVメーカー社長兼AV監督。
元々、佐久間の芸能事務所でマネージャーをやっていたが、女が好きすぎて、タレントに手を出すこともしばしばだった。
その後、AV監督としての才能を見いだされ、AVメーカーを立ち上げる。
趣味はハメ撮り。
淀野健太(よどの けんた)
芸能事務所マネージャー
若いころはケンカに明け暮れ、ケンカ最強という触れ込みで格闘家デビューした事もある。
佐久間とは先輩後輩のような間柄で、佐久間が外出する時などはボディーガードも務める。
東ヶ崎洋一(とうがさき よういち)
結乃の父親。
中小芸能プロダクション「トウジンプロダクション」の社長。
裏社会と繋がりの無い健全経営を続けている。

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